第70回表面技術アカデミック研究会討論会

テーマ:“めっきのしくみ”を考える
(一社)表面技術協会
(公社)日本化学会,(公社)日本表面科学会,(公社)電気化学会,(公社)腐食防食学会
平成25年12月10日(火) 10:00〜17:00
東京理科大学「森戸記念館」第一フォーラム室(東京都新宿区神楽坂4-2-2,会場案内図
[交通]JR線「飯田橋駅」西口下車,神楽坂通りを上がり,毘沙門天の前の細い路地を右折
参加 会員(協賛団体会員を含む)7,000円,一般10,000円,学生1,000円
100名(申込み順に受付,定員になり次第締切)
申込方法 参加ご希望の方は「第70回表面技術アカデミック研究会討論会 参加希望」と記載し,氏名,勤務先(部課名),住所,電話番号またはメールアドレスを明記のうえ,アカデミック研究会討論会係宛Faxまたはメールにてお申し込み下さい。参加費のお支払いは,郵便振替・銀行振込・現金書留をご利用いただけますが,事務処理上,郵便振替でのお支払いをご検討ください。郵便振替をご利用の場合,郵便局にある払込用紙又は参加申込後,本会指定の払込用紙をお送りいたしますのでご利用ください。
振込 郵便振替口座:00130-2-123987 (一社)表面技術協会
銀行振込口座:三菱東京UFJ銀行 室町支店 普通 No.360637 (一社)表面技術協会
※申込後の取り消しや不参加の場合にも参加費の払い戻しはいたしません。その場合には,代理の方のご出席をお願いいたします。
申込 (一社)表面技術協会 アカデミック研究会討論会係
〒101-0041 東京都千代田区神田須田町2-7-1
TEL:03-3252-3286,FAX:03-3252-3288,E-mail:info@sfj.or.jp
プログラム
10:00〜11:30 めっき技術者のための電気化学
東京工業大学名誉教志郎
概要:電析(めっき)反応の速度と金属物性の関係について述べ,ad-atom(吸着原子)による沿面成長と核発生の速度がめっき膜構造を支配することを示し,電気めっき,合金めっき,ならびに無電解めっきについて平衡論ならびに速度論的考察を行う。
11:30〜12:00 討論/質疑応答
13:00〜14:00 粒子/めっき液界面反応から見た複合めっき
岡山大学大学院自然科学研究秀考
概要:微粒子を分散させためっき液を用いて電気めっきまたは無電解めっきを行うことにより,微粒子と金属の機能を併せ持つ複合被膜を形成することができる。めっき液と粒子の界面で起こる反応に注目して,複合めっきのプロセスを明らかにする考え方・手法について述べる。
14:00〜14:30 合金めっきの組成制御
早稲田大学理工学術時彦
概要:合金めっきの組成制御は,所望の特性を有する被膜を得るために非常に重要である。しかしながら被膜の組成はめっき浴の仕込み比とは大きく異なることも多い。そこで組成制御が困難なFe-Niめっきなどを例に挙げ,変則共析や誘導共析などのめっき浴組成と被膜組成が大きく異なるめっき系での組成制御の方法について紹介する。
14:30〜15:00 合金めっき−金めっき
関東化学(株)一敬
概要:「非シアン電解金めっき」および「アモルファスAu-Ni合金めっき」の研究開発で得られた,金合金めっき膜の「アモルファス化」や「硬質化」など析出膜物性と浴成分並びに操作条件の関係をもとに膜物性制御因子を考察する。また,電気接点材料として実用化を目的とした金めっき膜の制御方法について紹介する。
15:15〜15:45 無電解ニッケルめっきの添加剤の役割
関東学院大材料・表面工学研究雄彦
概要:無電解NiPめっきは,金属塩のニッケルと還元剤の次亜リン酸塩が存在し,適度な浴pHおよび浴温であれば,めっきは析出する。したがって,めっき浴中の錯化剤も添加剤と言えるのかもしれない。そこで,各種の錯化剤浴のpH,リン含有率,析出速度,析出形態の変化を中心に紹介し,実際の添加剤についても紹介する。
15:45〜16:15 イオン液体中における金属電析
慶應義塾大学理工学
概要:イオンのみから構成される「イオン液体」は様々な金属の電析浴として期待されているが,イオン液体中における電極反応については未解明の部分が多い。非プロトン性イオン液体中からの金属電析に着目し,電極・イオン液体界面の構造と電極反応速度および析出形態への影響について考察する。
16:30〜17:00 討論