2012年春季セミナー

表面処理基礎講座

− ものづくりのキーテクノロジーを初歩から学ぶ −

バブル崩壊以来のデフレ環境のもと,石油を初めとする天然資源の高騰,歴史的な円高に加え,昨年の東日本大震災・福島第一原発事故による様々な影響によって,我が国は大変厳しい状況に直面しています。さらに,グローバル化した世界経済や部品・製品の標準化,コモディティ化が進展している状況のもと,我が国の製造業は明確な将来像が描けない状況にあります。

一方,我が国の“ものづくりの力“が衰えてきたとの指摘もございます,“ものづくりの力”を再生するためには,“ものづくり“のキーテクノロジーである表面処理をはじめとする要素技術の基礎的内容を理解し,今後の研究開発・生産現場に活かすことが重要になってきたと考えます。

本セミナーは,表面処理の基礎的内容を平易に解説することを目的としておりますので,新入社員の方はもとより,若手・中堅技術者の方にも自身のもつ知識を整理する良い機会になると思います。積極的なご参加をお願い致します。

(一社)表面技術協会
(公社)電気化学会,(社)エレクトロニクス実装学会,(社)日本表面処理機材工業会,全国鍍金工業組合連合会(予定)ほか
平成24年6月26日(火)9:30〜17:00
早稲田大学西早稲田キャンパス(旧名:大久保キャンパス) 55号館N棟1階大会議室
[交通]東京メトロ副都心線「西早稲田駅」早大理工側出口
  (地下鉄の出口は,会場のある55号館N棟に隣接しています。)
[地図] http://www.sci.waseda.ac.jp/campus/index.html
1.電気化学の基礎
京都大学名誉教授 粟倉 泰弘
概要:電気めっきプロセスの回路に電気が流れるという観点から,めっきの物理化学の基礎である電極電位の概念を分かり易く解説します。
2.アノード酸化の基礎
平山技術士事務所 平山 良夫
概要:アルミニウムのアノード酸化は古い技術で,いくつもの『そんなこと常識』と思われていることがあります。しかし,最近の研究で,必ずしもこれまでの常識が正しくないことが明らかにされています。
3.ドライプロセスの基礎
千葉工業大学 井上 泰志
概要:真空蒸着,スパッタリング,CVDなど,「ドライ」な環境を利用した表面処理プロセスについて,基盤技術となる「真空」と「プラズマ」の基礎とともに,各プロセスの原理をわかり易く解説し,実際の応用例を紹介します。
4.化成処理の基礎
日本パーカライジング(株) 盛屋 喜夫
概要:化成処理は金属表面に薬品を作用させて表面に皮膜を形成し,その皮膜によって様々な機能を発現させるものです。代表的な化成処理であるりん酸塩処理の技術的発展や近年の化成処理の開発動向を交えて,各種の化成皮膜が形成される反応や生成した皮膜の物性などを解説します。
5.電解・無電解めっきの基礎
早稲田大学 本間 敬之
概要:電解および無電解めっきプロセスについて,スパッタなどの乾式成膜プロセスに対する特徴を説明すると共に,めっき浴の構成や反応プロセスの基礎,さらに特性制御手法や微細構造形成などについて,最近の検討例も示しながら概説します。
120名(申込順に受付,定員になり次第締切)
参加
会員(主催・協賛団体会員を含む) 15,000円
学生会員 3,000円
一般 20,000円
(消費税含む)
申込方法 参加申込書(EXCELまたはPDF)に必要事項をご記入のうえ,事務局宛に電子メール,Fax,郵送のいずれかの方法にてご送付ください。
参加費のお支払いには,郵便振替・銀行振込・現金書留をご利用いただけますが,事務処理上,郵便振替でのお支払いをご検討ください。郵便振替をご利用の場合,郵便局にある払込用紙または参加申込後,本会指定の払込用紙をお送りいたしますのでご利用ください。
団体正会員の特典
1口につき1名が参加費13,500円で参加できます。
詳細につきましては,団体正会員の連絡責任者あて別途ご案内申し上げますので,社内でご調整のうえ,ご利用ください。
振込 郵便振替口座:00130-2-123987 一般社団法人表面技術協会
銀行振込口座:三菱東京UFJ銀行 室町支店 普通 No.360637 一般社団法人表面技術協会
※請求書が必要な方は,お申込みの際,その旨をご連絡ください。
※申込後の取り消しや不参加の場合にも参加費の払い戻しはいたしません。その場合には,代理の方のご出席をお願いいたします。
申込 (一社)表面技術協会 春季セミナー係
〒101-0041 東京都千代田区神田須田町2-7-1
TEL:03-3252-3286,FAX:03-3252-3288,E-mail:info@sfj.or.jp