2015年関西支部セミナー「湿式めっきの基礎」

湿式めっき技術は種々のプロセスが開発され,多種多様な被覆材料や膜の機能によりものづくりの現場で広く活躍しているのは周知のところです。本セミナーでは最近めっきに携わることになっためっき事業所の技術者や購買の担当者の皆様を対象に,基礎的な理論と無電解めっき,スズめっき,樹脂めっきの基礎と技術動向についてやさしく解説いたします。

主  催(一社)表面技術協会・関西支部
日  時平成27年9月16日(水)10:00~17:30 ※受付開始 9:20
会  場(地独)大阪市立工業研究所 4階 小講堂(大阪市城東区森之宮1-6-50,TEL:06-6963-8088)
http://www.omtri.or.jp/map/
交  通JR又は地下鉄森ノ宮駅下車徒歩約8分
参 加 費5,000円,学生 2,000円(いずれもテキスト代含む)
定  員50名(先着順)
申込方法参加希望者は,氏名,所属,連絡先をご記入の上,9月11日(金)までにファックスまたはメールでお申し込みください。なお,参加費は当日徴収いたします。
※申込FAX用紙は関西支部ホームページからダウンロードして下さい。
申 込 先(一社)表面技術協会 関西支部 事務局
  〒606-0805 京都市左京区下鴨森本町15
  Tel:075-781-1107,Fax:075-791-7659,E-mail:kansai-office@sfj.or.jp
プログラム
10:00~11:30
湿式めっきの基礎
京都大学大学院エネルギー科学研究科 平藤 哲司
めっきは,素地の表面に金属の薄膜を形成し,その金属の特性・機能を素地に付与することのできる大変魅力的な技術です。本セミナーでは,そのいくつかの応用例について最新の技術動向が報告されます。本講演では,これらの応用例の理解の助けとなるよう,湿式めっきに共通する基礎となる考え方を講義したいと思います。
12:30~14:00
無電解ニッケルめっきの基礎と現状の技術動向
上村工業株式会社  佐藤 雅亮
無電解Niめっきは,皮膜の優れた特性,Niの自己触媒性,浴管理の容易さ,各種合金の形成し易さ等から,様々な産業に普及しています。本講演では,めっき浴の基本構成,皮膜物性,Ni-P比率の違いによる特長,用途,PTFE複合めっきについて説明すると共に,環境対応など現状の技術動向を概説します。
14:10~15:40
スズ系めっきの基礎と現状の技術動向
石原ケミカル株式会社  藤村 一正
スズ系めっきは電子部品の接合を目的とした表面処理として使用されており,近年,適応する部品やその要求特性も多様化しています。電気スズ系めっきを主として,基本的なめっき液構成,めっき液管理を解説すると共に,電子部品におけるスズ系めっきの現状および将来動向について報告します。
15:50~17:30
樹脂めっきの基礎と現状の技術動向
奥野製薬工業株式会社  松浪 卓史
樹脂めっきは軽量な材料に金属光沢外観を容易に付与できることから,自動車部品や水洗部品などに幅広く利用されています。現在,樹脂めっきのプロセスとしては,「無電解めっき法」と「直接硫酸銅めっき法」が工業化されており,これらプロセスの特徴を解説するとともに,近年活発に検討されているクロムフリーエッチングの技術動向について報告します。