2016年関西支部セミナー「湿式めっきの基礎」

湿式めっき技術は種々のプロセスが開発され,多種多様な用途や膜の機能によりものづくりの現場で広く活躍しているのは周知のところです。本セミナーでは最近めっきに携わることになっためっき事業所の技術者や購買の担当者の皆様を対象に,基礎的な理論と電解めっき~錫めっき,無電解めっき,めっき液や皮膜分析の基礎と技術動向についてやさしく解説いたします。

主  催(一社)表面技術協会・関西支部
日  時平成28年9月16日(金)10:00~17:30 ※受付開始9:20~
会  場(地独)大阪市立工業研究所 3階 大講堂(大阪市城東区森之宮1-6-50,TEL:06-6963-8088)
http://www.omtri.or.jp/map/
交  通JR又は地下鉄「森ノ宮駅」下車徒歩約8分
参 加 費5,000円,学生 2,000円(いずれもテキスト代含む)
定  員120名(先着順)
申込方法参加希望者は,氏名,所属,連絡先をご記入の上,9月9日(金)までにファックスまたはメールでお申し込みください。なお,参加費は当日徴収いたします。
※申込FAX用紙は関西支部ホームページからダウンロードして下さい。
申 込 先(一社)表面技術協会 関西支部 事務局
  〒606-0805 京都市左京区下鴨森本町15
  Tel:075-781-1107,Fax:075-791-7659,E-mail:kansai-office@sfj.or.jp
プログラム
10:00~11:30
湿式めっきの基礎(2)
京都大学大学院エネルギー科学研究科 平藤 哲司
めっきは,素地の表面に金属の薄膜を形成し,その金属の特性・機能を素地に付与することのできる大変魅力的な技術です。本セミナーでは,そのいくつかの応用例について最新の技術動向が報告されます。本講演では,これらの応用例の理解の助けとなるよう,湿式めっきに共通する基礎となる考え方を講義したいと思います。ただし,90分で学問的基礎を全てお伝えすることは無理なので,直感的なイメージを持っていただくことを目指します。
12:30~14:00
電気めっきの基礎と電気Snめっきの現状
石原ケミカル株式会社 畑  武志
スズ系めっきの中には装飾めっき,機能めっき等があり,機能めっきでは電子部品の接合を目的とした表面処理として使用されております。近年,適応する部品やその要求特性も多様化しており,電気スズ系めっきを主として,基本的なめっき液構成,めっき液管理を解説すると共に,電子部品におけるスズ系めっきの現状について報告します。
14:10~15:40
無電解めっきの基礎と応用 ~機械部品から電子部品まで
奥野製薬工業株式会社 姜  俊行
現在,工業的に広く使用されている各種無電解めっき(銅,ニッケルなど)の基本的な反応機構,めっき液の種類,液管理方法などについて解説を行います。また,実際の産業分野における,これら無電解めっきを使用した表面処理技術の具体的な適応例と今後の技術動向を含めて報告します。
15:50~17:30
分析の基礎とめっきへの応用 ~液分析と皮膜分析
上村工業株式会社 伊井 義人
めっき浴の管理やめっきした皮膜の解析など,安定した性能の継続維持もしくは問題の原因を追及するために「分析」は重要な項目です。浴管理に必要な滴定から機器分析の基礎とめっき液分析への適応,ならびにめっき皮膜の分析に使用できる解析装置の簡易説明と解析例を報告します。