第97回金属のアノード酸化皮膜の機能化部会(ARS)例会

-多孔質型陽極酸化皮膜生成機構解明の新しい展開-

陽極酸化皮膜の機能化を概観した場合,やはり歴史もあるアルミニウムの多孔質型皮膜を応用した研究・開発が主流でしょう。応用研究をしている方でもどのように多孔質皮膜が生成するのか,その機構に興味を持っている方は少なくないでしょう。この皮膜の生成・成長機構に関する研究は‘80年代まで盛んに行われていましたが,その後しばらく取り上げられていませんでした。その間に,細孔の規則配列条件の発見・規則配列皮膜の意図的な作製方法,電場誘起流動説と呼ばれる新しい生成機構の提案,超高電圧でも成長可能な電解液の発見など新たな現象やモデルが見出されました。そして,皮膜の機能化にあたっての精密な構造制御には,より定量的な生成・成長モデルも必要になってきています。今回の例会では,機能化研究のさらなる推進の一助とするため従来の生成成長機構をレヴューし,その後に見出された知見をそれぞれの第一人者に紹介していただき,理解を深め,活発な討論をしたいと思います。そして,新たな生成成長機構研究を始めるきっかけになることも期待します。

Webサイト http://ars.sfj.or.jp/
主  催(一社)表面技術協会・金属のアノード酸化皮膜の機能化部会(ARS)
協  賛電気化学会,軽金属学会,日本金属学会,腐食防食学会,日本化学会,日本表面科学会
日  時平成29年9月25日(月)13:30~17:30
会  場首都大学東京 秋葉原サテライトキャンパス(千代田区外神田1-18-13 秋葉原ダイビル12F)
交通:JR「秋葉原駅」徒歩1分
http://www.tmu.ac.jp/university/campus_guide/access.html
参 加 費ARS会員,学生:無料,一般:3,000円,ミキサー:3,000円(当日会場でお支払いください。)
申込締切平成29年9月15日(金)
申込方法1)氏名,2)所属,3)連絡先(住所,電話番号,E-mail),4)会員種別(ARS会員/一般/学生),5)ミキサー参加有無を明記の上,下記申込先へE-mailでお申込みください。
申 込 先ARS部会事務局:ars@sfj.or.jp
プログラム
13:30~13:35
開会挨拶
13:35~14:20
多孔質アノード酸化皮膜の生成・成長機構の研究推移
日本軽金属(株) 海老原 健
14:20~15:05
規則多孔質アルミニウムアノード酸化皮膜にもとづく機能材料
首都大学東京 柳下  崇
15:05~15:25
休憩
15:25~16:10
トレーサーを用いた多孔質アノード酸化皮膜の皮膜生成機構の研究
北海道大学 幅崎 浩樹
16:10~16:55
新規な電解質を用いた多孔質皮膜の生成挙動と特性
北海道大学 菊地 竜也
16:55~17:25
総合討論
17:25~17:30
閉会挨拶
17:45~19:00
ミキサー(技術交流会)