「特集/めっきのブレークスルー」論文募集

電気めっき・無電解めっきなどの“めっき技術”は,鉄鋼材料防食用,電気・電子部品用,機械部品用のほか数多くの産業分野で活用され,私たちの生活や産業に必要な機械製品,電気・電子機器類,医療用品の製造に不可欠な技術となっています。めっきによって作製できる材料は,Niなどの単金属,Ni-Feなどの合金,Ni-SiCなどの複合膜に加え,近年は太陽電池用のCu(In,Ga)Se2化合物などの前駆体,酸化亜鉛や酸化銅などの半導体・強磁性体酸化物などへと広がっています。さらに,めっきに使用される溶媒も希薄水溶液から濃厚水溶液,イオン液体,非水溶媒へと広がり,新たな可能性が開きつつあります。

本協会は“めっき”に関する最も重要な学協会の一つであり,かつ,“めっき”は,本協会の根幹を為す主要技術の一つです。表面技術誌において,“めっき”に関する小特集は組まれておりますが,幅広く,かつ,時流をとらえた “めっき” の特集号は,約10年前の2011年 “特集:将来のめっき技術” 以来ありませんでした。そこで,会誌編集委員会では,この “めっき” の特集号を本年12月号に「めっきのブレークスルー」と題して企画いたします。第一線の研究者による総説・解説,多くのトピックス記事を含めて,ますます広がりを見せる “めっき” の将来を展望する機会と考えております。つきましては,下記募集要項を参照の上,“めっき” に関わる会員諸氏の研究及び技術的成果を,是非ともご投稿頂きたくお願いいたします。

内  容 下記の主題とともに,広くめっきのブレークスルーにつながる論文を募集いたします。

1)めっきに用いる溶媒ならびにそれを用いた材料創生・機能開発・応用展開などに関する学術的な成果と技術に関する研究

2)めっき膜の機能向上のための前処理ならびに難処理材料の前処理などに関する学術的な成果と技術に関する研究

3)めっきにおける環境対応ならびに周辺技術に関する研究と技術的成果

投稿締切
研究論文・技術論文 令和2年6月30日(火)
ノート・速報論文 令和2年8月31日(月)
投稿規程 通常の「表面技術」誌の投稿規程と同じです。
発  行 第71巻12号(令和2年12月1日発行)予定
提  出 投稿論文の提出は,投稿専用Webサイトより行ってください。
*投稿専用Webサイト:https://sfj.editorialmanager.com/
*投稿の際,一般投稿論文と区別するため,「特集:めっきのブレークスルー」と記載してください。 また,内容などについては編集部までお問い合わせ下さい。