関西支部:令和3年度第1回表面物性研究会

テーマ:表面構造制御に基づいた撥水表面
WEBサイト 詳細・申込は支部WEBサイト( https://kansai.sfj.or.jp/ )を参照ください。
主  催(一社)表面技術協会 関西支部
協  賛(一社)エレクトロニクス実装学会 関西支部,近畿アルミニウム表面処理研究会,(公社)電気化学会 関西支部,電気鍍金研究会,ドライコーティング研究会(AMPI),(公社)日本材料学会 関西支部,(公社)日本表面真空学会 関西支部,(公社)高分子学会 関西支部(予定・依頼中含む)
日  時2021年6月29日(火)13:30~16:50
会  場Zoomによるオンライン開催
講  演
13:30~14:30  ポーラスアルミナを用いた撥水・撥油表面の形成
東京都立大学 都市環境科学研究科 環境応用化学域  准教授 柳下  崇 先生
[概要]基板の表面に微細な凹凸パターンを形成すると,表面幾何学構造に基づき撥水性あるいは撥油性を付与することができる。このような表面は,近年,様々な応用が期待されていることから,大面積かつ効率的な形成手法の確立が求められている。本発表では,Alを陽極酸化することによって得られるポーラスアルミナをモールドとしたナノインプリントプロセスによる,ナノ規則表面の高効率形成と撥水・撥油表面への応用について紹介する。
14:40~15:40  光応答性機能材料を利用した超撥水材料
龍谷大学 理工学部 物質化学科  教授 内田 欣吾 先生
[概要]光で可逆的に異性体を生成するフォトクロミック化合物のうち,結晶状態でも反応し,両異性体が熱的に安定なジアリールエテンの結晶表面では可逆的に光異性体の結晶を成長させることができる。誘導体を選択し,光照射時間や結晶成長温度を制御すると,成長する結晶のサイズや形状を制御できる。これにより,雨水を弾き返す蓮の葉表面の性質や,大きな水滴は弾き小さな水滴は表面に一旦付着後に大きく成長させて除く,天狗シロアリの翅の二重濡れ性をも再現できた。
15:50~16:50 生物をヒントにした機能性高分子材料の開発
国立研究開発法人 物質・材料研究機構 理事長特別補佐
統合型材料開発・情報基盤部門 データ駆動高分子設計グループ  GL 内藤 昌信 先生
[概要]生物模倣とは,生物の構造や機能,生産プロセスを観察,分析し,そこから着想を得て新しい技術の開発や物造りに活かす科学技術のことをいう。演者は,生物の機能を模倣し,その知見を元に,機能性高分子・複合材料の開発を行なってきた。本発表では,(1)柿渋に倣ったバイオマス由来の抗菌材料,(2)ムラサキイガイに倣った接着剤(3)ハリセンボンに倣ったタフでしなやかな接着材料(4)生物の解毒機構を模倣したエポキシ樹脂の解体・再利用について,時間の許す限り紹介する。
参 加 費
(消費税含む)
会員・協賛団体会員3,000円
一般5,000円
学生1,000円
申込締切6月22日(火)
申込方法支部ホームページよりお申込みください。 https://kansai.sfj.or.jp/
申 込 先
問 合 先
(一社)表面技術協会関西支部 事務局(担当:石川,森)
E-mail:,TEL:075-781-1107,FAX:075-791-7659