2021年関西支部セミナー「湿式めっきの基礎」

湿式めっき技術は種々のプロセスが開発され,多種多様な用途や膜の機能によりものづくりの現場で広く活躍しているのは周知のところです。本セミナーでは最近めっきに携わることになっためっき事業所の技術者や購買の担当者の皆様を対象に,基礎的な理論と電解めっき~錫めっき,無電解めっき,プラスチックめっきおよびめっき液や皮膜分析の基礎と技術動向についてやさしく解説いたします。

WEBサイト 詳細・申込は支部WEBサイト( https://kansai.sfj.or.jp/ )を参照ください。
主  催(一社)表面技術協会 関西支部
日  時2021年8月23日(月)10:00~16:30
会  場オンライン開催
プログラム
(1)10:00~11:00  湿式めっきの基礎~金属の視点から~
京都大学 大学院エネルギー科学研究科  平藤 哲司
[概要]めっきは,素地の表面に金属の薄膜を形成し,その金属の特性・機能を素地に付与することのできる大変魅力的な技術です。本セミナーでは,そのいくつかの応用例について最新の技術動向が報告されます。本講演では,これらの応用例の理解の助けとなるよう,湿式めっきに共通する基礎となる考え方を講義したいと思います。ただし,通常行われるよ うな電気化学を基礎とする講義ではなく,金属学的な視点から直感的なイメージを持っていただくことを目指します。
(2)11:10~12:00  Sn系電気めっきの基礎と現場から
石原ケミカル(株)  畑  武志
[概要]スズ系めっきは主に電子部品の接合を目的として使用されています。本公演ではスズ系めっきを例にした実務的な電気めっきの基礎と,光沢皮膜・無光沢皮膜の違いや,現場における不具合事例を解析データに基づき報告します。
(3)13:10~14:00  無電解ニッケルめっきの基礎と応用
奥野製薬工業(株)  橋爪  佳
[概要]無電解ニッケルめっきは,耐食性・耐薬品性,硬度・耐摩耗性,電気特性・磁性などに特徴のある皮膜が得られることから,自動車・機械産業,電気・電子機器産業,半導体産業などにおいて,重要かつ必要不可欠な表面処理技術として利用されています。本講演では,無電解ニッケルめっきの種類や皮膜特性などの基礎的な内容を解説する ともに,実際の製品への応用例やめっき液の選定・管理方法などについて紹介します。
(4)14:10~15:00  プラスチックめっきの基礎と応用
奥野製薬工業(株)  北  晃治
[概要]プラスチックへのめっき技術が開発されたことで,軽量な材料に金属光沢外観を容易に付与できるようになり,現在,自動車部品や水洗部品などに幅広く利用されています。本講演では,各工程の役割について解説するとともに,近年活発に検討されているクロムフリーエッチングの技術 動向について報告します。
(5)15:10~16:00  分析の基礎とめっきへの応用~液分析と皮膜分析~
上村工業(株)  伊井 義人
[概要]めっき液の性能維持,管理やめっき品の仕上がり確認,不良解析のため,「分析・解析」は重要な項目です。今回は,めっき液分析の基本である滴定分析の原理から機器によるめっき液成分の分析事例,皮膜分析の手法や適応例を説明します。
16:00~16:30  質疑応答
※プログラム(2)以降について,個別に質問専用ルームを設定いたします。
参 加 費
(消費税含む)
会員5,000円
一般8,000円
学生2,000円
申込方法支部ホームページに掲載の参加申込書を8月6日(金)までに,ファックスまたはメールにてお送りください。※参加申し込み受付後,振込先をお知らせします。
申 込 先
問 合 先
(一社)表面技術協会関西支部 事務局(担当:石川,森)
E-mail:,FAX:075-791-7659(TEL:075-781-1107)